いつまで手を繋いで笑ってくれるのだろうか

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子供達の成長が手に取るようにわかる。

 長女は反抗期真っ只中。私の事を避けているのがわかる。私を『とーとー』と呼ぶその姿は嫁に似てきた。『とーとー向こう行って』『とーとーくさい』など日常茶飯事。一度嫁に相談した事がある。嫁曰く『女の子はこれぐらいの年齢になると父親を避けるのが当たり前、私もそうだった』ようするに正常だと嫁は言っているが寂しいものである。長女には私達夫婦が衰えてきたら我が家を代表として表に出る機会が多くなるはず。冠婚葬祭、何かと一子目は代表として動かないといけない。幼い頃から確りして欲しくて厳しい態度で接していた。だが、やはり個性の方が強くいつまでたっても机の上は汚いし、宿題は手を抜こうとするし、一言で言えばずぼら。でも、次女の面倒は見るし、長男の事は好きすぎてオムツを変える以外はなんでもやってくれる。結局、教育よりも環境の方が人を変えるのだと強く思った。数年前から長女には子供と大人の中間を位置づけとして接している。もうお子様ランチなんてのを勧めたりはしない。休日に買い物へ出かけたりすると昔は一緒に着いてきたが、最近は友達と遊ぶ事を優先する。たまに一緒に出かけたら嫁とは手を繋いで歩いているが、私と手を繋ぐのを嫌がる。無理やり手を繋ごうとすると『いやだー気持ち悪いー』だそうだ。それも成長の証だと嫁に慰めながら『ジュース買ってあげようか?』と聞くと『うん、二つね(次女の分も)』と満面の笑みで答えてきて、やはりまだ子供だなと思ったりもする。来年はもう中学生だ。何の部活に入るのだろうか。恋なんてのもするのだろうか。頭が痛くなる。親離れもそんなに遠くない未来にくるんだろうな。

 

 次女はまだまだお子様。長女の影響で『とーとー』と呼んでくる。私自身が次男だったからわかるが、次女は長女の行動パターンをよく見ていて、どこまでやったら怒られるかを把握しているようだ。それ故に気が抜ける、ぼーっとする事が多い。やって怒られるよりやらないで怒られる事の方が多い。宿題をやるのも遅いし、食べるのも遅い。その代わり何をするにしても丁寧。勉強もよくできる。見た目は長女は嫁に似ているが、次女は私に似ている。嫁もそう言っているので間違いないだろう。本人にそれを言うと、『とーとーに似るなんて嫌。ママに似たいー』だそうだ。先日、嫁と長女と長男が外出していて、昼飯を作るのが面倒だったので、歩いて15分ほどの地元では有名なパスタ屋に私と次女の二人きりで行った。自転車でもよかったが、あえて歩いて行った。たまにはゆっくり次女と手を繋ぎながら歩きたかった。まだ小さい手。いかに次女を笑わそうかと試行錯誤をしながら歩く。私はこの一瞬の為に生まれてきたのかもしれないと本気で思ったり、あと何回一緒に手を繋いで歩いてくれるのだろうかと嬉しくもあり寂しくもありつつ歩いた。パスタ屋についたらいつもならお子様ランチにするところを私と同じランチメニューを注文した。いつも思っていた、選ぶ料理がお子様ランチばかりなので遠慮をしているのではないだろうか。嫁がいたら間違いなくお子様ランチだが今日は嫁がいない。そもそも私の小遣いで支払うのだからいいだろうと『お父さんと一緒のやつ食べる?』と聞いたら、嬉しそうに『うん』と答えた。

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 少し量が多かったみたいだ。『もうお腹いっぱい、とーとー食べて』と言ってきたので、残した分を美味しく頂いた。2500円ぐらいしたが、次女が満足してくれたみたいなので良しとしよう。帰り途中でケーキ屋に寄って二人だけの秘密としてシュークリームを食べた。そんな何気ない休日。あと何回・・・。

 

 ようやく一歳になった長男はよく泣き、よく食べ、よく笑う。凄く可愛い。長男が生まれる前までは次女より可愛い子はいないと思っていたが、次女には申し訳ないが長男の方が可愛い。まだ伝え歩きしかできないし、こちらの言ってる事がほとんど伝わっていないようで、母子手帳に書いてある成長曲線の下方ギリギリだがそれも個性だと思っている。恐竜のヌイグルミを『どうぞ』と言って渡すと、笑顔でヌイグルミをブン投げる。『恐竜さん痛いから投げちゃダメだよ』ともう一度渡すと、また笑顔でブン投げる。ポイー。楽しそうなので飽きるまで何回もやってやろうと二十回ほど同じ事を繰り返したが一向に飽きる気配がないので私の方が負けた。先日、食べ物アレルギー反応を調べたらタマゴに反応しているので様子を見ている。一生食べれないというわけでもないだろうし、半年後ぐらいに少し食べさせてみようと思う。三人目だからか、心配事はさほどない。なるようになるさ。か弱い小さい手。この手のひらの大きさは、私が負ける歳がくるのだろうか。手を繋ぐというより手を包む。壊れそうなその手が逆転する日はくるのだろうか。

 

いつまでも手を繋いで笑ってほしい。それが唯一の生きる糧。