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採用担当者の憂鬱

仕事

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答えはいつも私の胸に

消失

 昨年、部下が退職を申し出た。

入社して2年目の彼は、私が採用担当者として内定を出した。

退職理由は結婚をして主夫になるらしい。

偏見だとは思うが、まさか男性が寿退社をするとは夢にも思わなかった。

理由はどうあれ退職を止める権利が私にあるわけでもなく、そもそも理由を聞かずに仕事の引継ぎをするつもりだったので、こちらからは退職理由は聞かないつもりだったが、理由を真面目に書くつもりだったらしく、私に退職理由を伝えてきた。

一身上の都合テンプレート以外に退職届の書き方がわからなかったので、その旨を伝えた。

私としては正直痛手だ。

仕事の内容が単純作業ではなく、臨機応変な対応を求められていて、仕事内容の50%程度しかマニュアル化が出来ていないのに、彼は私の期待以上の働きをしていた。

新卒・既卒どちらにもいえるが、自主的に考え・行動する人間は貴重で、彼は間違いなく優秀な人材に当てはまった。

あまりにも彼が優秀なので、5年以内に職を譲り私は新規事業を立ち上げるつもりだったが、もうその野望は潰えた。

 

溜息

 経営者は入社5年以内の人間を年間500万の出費と計算している。

それ以降5年を経過する毎に50万ずつ追加をしていく計算をしているようだが、私は役職付きだが年収と経営者計算が合わない。

それはともかく、右肩下がりの売上状況は間違いないので、正社員が一人減ったからといって、一人雇い直すのは非常に難しいのは理解していたので、悩んだ結果ある一部分をアウトソーシングする事にした。

 

憂鬱

 正社員を一人採用するのは簡単だが、優秀な人材なのかを見抜くのは非常に難しい。

求人の募集は他部署に任せているが、募集条件は絞る事はできないらしく、老若男女問わず募集をするので、多種多様な人材が入社を希望してくる。

履歴書での書類選考、筆記試験、面接、これが通常のルートなので、履歴書の選考でかなりの人数を落選させる事になる。

顔写真・職歴、この二つが重要で、最終学歴はあまり気にしていない。

学歴フィルターについては会社の考え(規模も含む)と、採用担当者次第ではないだろうか。

仮に学歴足きりしたとしても、Fラン大学出身の私が採用担当者だから説得力がなさすぎるだろう。

経営者が強引に採用した学歴だけで判断した・・・私からは何もいえない。

もし私が学歴フィルターをするとしたら、わざと高学歴を落選させることになる。

理由は、右肩下がりの会社に将来有望だろう人材を入社させてしまってはいけないという会社の将来より高学歴の持ち主の将来を心配してしまうから。

何十人と同じ選考を繰り返していると、判断基準が曖昧になって、通常実務と並行しながらなので、早くこの選考地獄から抜け出したくて雑になってしまう。

経営者からは500万だぞとプレッシャーを受け、短納期ばかりの通常業務の合間を縫っての選考で、少ない判断材料の中で優秀な人材を特定するのは困難を極める。

ものすごくどうでもいい情報として、筆記試験の点数は私が過去最低得点での内定だと入社一週間後に伝えられた。

 

追憶

 彼の退職が決定されてからすぐに今後の仕事をどう処理するかを考えた。

方法はいくつかあった。

正社員を雇い直す・人材派遣会社から人材を求める・アルバイトを募集する・アウトソーシング。

真っ先にアルバイトを考えたが、仕事内容と会社が提示するであろう賃金との整合性がとれないのと、何よりも不安定だと思った。

プライバシーマーク基準の個人情報取り扱いを必要としているので、アルバイトにそれを任せられるのか、もし任せて事故が起きたら責任の大部分は私にある。

派遣会社も同じ、正社員は上記のような500万理論と優秀な人材を探し当てる自信がない、残りはアウトソーシングしかなかった。

どの選択肢も任命責任は私にある。

金銭の問題と責任のバランスを考えたらアウトソーシングになった。

金銭だけならアルバイトが一番節約できるはず。

しかし、アルバイトは正社員と違い契約内容が異なるので任せれる仕事内容が狭まる。

何よりも急なトラブル、急に辞められたりしたらと不安定要素が多い。

 

退屈

 一通り段取りが終わり、以前とは少し違う日常に戻った。

慣れていない部分は時間が解決するだろう。

今回の事で何故か他部署の採用選考にも参加させられる事になった。

決定権が私にない他部署の採用選考は退屈で仕方がない。

憂鬱で退屈な日常をあと何年しなくてはいけないだろう。

そう思いながらも日々仕事に楽しみを見出すタイプなので、また何か新しい事に挑戦してみようかと思う今日この頃でした。

 

約束

 二つの記事に触発されてこの記事を書いた。

ここ数ヶ月の出来事と少し関係があるような、そんな考え深い記事なので合わせて読みたい。