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選択肢の答えは常に普通だった

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人生の分岐点は常に平坦な道を選んでいた。
それがいつのまにか逸脱することになった。

トピック「今の仕事を選んだ理由」について

中学時代

成績は至って普通で、これといって何かに突出した技術を持っているわけでもなく、目立ちたいけど、中途半端に目立つぐらいなら突拍子もない行動は止めておこうと常に誰かの顔色を窺いながら過ごした日々。
高校へ進学する際に、始めて進路という選択肢が出てきた。
その進路も親の顔色を窺い普通の高校の普通科に進学する事に決めた。
友達に進路の相談をしたら工業高校へ進学すると告げられ驚きを隠せなかった。
思いもしない普通ではない選択だったから。
確かに友達が語る工業高校へ進学するメリットを聞いたら就職への地盤が固められそうで魅力的だったが、それと同時にデメリットを考えてしまい、そのデメリットとは潰しの効かない人生*1になるなと思った。
だから普通科を選んだ。
という言い訳を友達にして親の顔色を窺い普通科を選択した。

 

高校時代

普通の高校へ進学する事になった私ですが、普通といってもわざと自分の学力以下の高校を選んだ。
自分の学力に適した高校へ進学したら成績も普通かそれ以下で終わってしまうと思ったから。
高校在学中はこの選択肢は正しかったと思っていた。
学力テストでは常に上位をキープして、生徒数は数少なかったがそれなりに注目され続けた。
そして、元々人の顔色を窺うのが上手い私はイジメは一切受けなかった。
強いて言うなら男子校に限りなく近い共学だったので女子の数が少なすぎて、甘い学園生活なんてものは一切なかった。
という言い訳を自分にしつつカップル成立に向けての恋のキューピット役なんてのも率先してやった。

 

臭い

勉強に力を入れなくても高校内部の学力ではトップクラスをキープできる事が分かってしまった私は学業は楽勝だからそれよりもお金を稼ぐ為に時間を使いたいと思うようになってきた。
そこでいつも通り汚いやり方の私は、交友関係をフル活用してアルバイト情報を手に入れた。
できるだけ楽で稼げるアルバイトはないか。
しかし、そんなものはなかった。
けれど興味を惹かれるアルバイトが一つだけあった。
ガソリンスタンドのアルバイトだった。
惹かれた理由は業務内容ではなくガソリンの臭いだった。
ガソリンの臭いが好き*2だという理由だけで仕事を決めた。
残念ながら仕事自体はまったく面白くなく、いつ辞めようかと思っていたら倒産するらしく解雇だったので渡りに船だった。

 

高校卒業

大学へは進学しようと決めていたが、どの大学に進学するかが最後まで悩んだ。
正確にはどの学部にするか。
大学には普通科がなかった。
兄から譲り受けたPC-98でDiabloをやりまくっていた私は、PCに関わり合いを持ち続けたかったので情報系の学部に進学することにした。
程度の低い高校のお山の大将であった私は大学受験を真面目に考えた時に気付いてしまった。
高校内部でいくら学力トップクラスでも一般的には低すぎる学力だった。
高校3年の夏から必至で勉強しなんとか希望する大学へ合格*3することができた。

 

大学時代

徐々に普通から遠ざかっていった。
週6徹夜で麻雀をしたり、真夜中に先輩から急に海を見に行こうと誘われて片道2時間のドライブに付き合ったり。
男女含め20人以上で田舎の山の山頂付近まで登り、真夜中まで待ってから見た星は凄く綺麗だった。*4

就職活動

大学3年で卒業単位のほとんどを取得したので必修科目が少し残るぐらいだった。
3年の終わり頃から就職活動を始めたが世間の厳しさを思い知る。
筆記試験で落とされまくった。
面接はなんとか合格できたが筆記試験がどうしてもダメだった。
コミュニケーションやリーダーシップを試していただろうディスカッション形式は毎回合格だったが筆記試験が・・・。
気付いたら20社以上は不合格だった。
何故当社を選んだのですか?とか言われても理由なんてない。
家から通える範囲だからとしか答えがなかった。
ようするに志望動機なんてない。
それでも面接ではネットで調べたテンプレ解答で合格するのだから凄いものだ。
自暴自棄になりそうな時に良さそうな会社をみつけた。
良さそうなというのは内定を貰えそうなという意味。
案の定あきらかに簡単な試験だったので内定を貰えた。
選んだ理由は内定貰えそうだった。

 

新社会人

内定を貰う事が目的だったので仕事内容は二の次だった。
案の定仕事内容は苦痛で仕方がなく生きている意味を考えさせられた。
ストレスで声が出なくなった事がトドメとなり入社半年ほどで退職した。

 

ハローワーク

ハローワークで仕事探しをしたが結局自分がやりたい仕事が分からなかった。
そこで高校時代のアルバイトの事を思い出した。
何故ガソリンスタンドを選んだのか。
それは臭いだった。
それでは私はどの臭いが好きなのか。
それは本屋の臭いだった。
紙とインクの臭い。
それから私はハローワークで仕事を探す業界を絞った。
選択肢は二者択一。
作る側か売る側か。
結局、作る側を選んだ私は印刷業界で働く事になった。
たぶん私が電子書籍を嫌っているのは利益率ではなく臭いがないからなんだろう。
今の仕事を選んだ理由は紙とインクの臭いが好きだから。
こんな普通ではない選択肢で仕事を選んだのは私ぐらいかもしれない。
選択肢の答えは常に普通だったはずなのに、普通の仕事なんてものはなく何かしら理由があるはず。
それが私は少し変だっただけ。

*1:軌道修正が難しい

*2:今は苦手

*3:補欠合格だったので未だに嫁に馬鹿にされる

*4:あれがデネブアルタイルベガ・・・